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世界遺産登録記念フォーラム「佐渡島(さど)の金山」と大阪を開催しました

令和7年2月8日(土)大阪市中央区の大阪歴史博物館において、世界遺産登録記念フォーラム「佐渡島の金山」と大阪を開催しました。

フォーラムでは、まず新潟県文化課の澤田敦世界遺産登録推進室長より世界遺産「佐渡島の金山」の概要について説明を行いました。

続いて、坂井秀弥氏(新潟市歴史博物館みなとぴあ館長、大阪府文化財センター理事長、奈良大学名誉教授)より「北前船がつなぐ新潟・佐渡と大阪」と題して講演いただき、北前船による交易がもたらした新潟・佐渡~大阪の地域間の人的、物的交流や、大阪の住吉大社と新潟県に多数存在する住吉神社、新潟祭りとの関係について、石灯篭の共通点やそこに刻まれている記名などからたどり、紹介いただきました。

 

坂井講師

講演の第二部として、福永伸哉氏(大坂大学人文学研究科教授)より、古墳からみるヤマト政権の影響範囲等について、関西から遠く離れた新潟北部にある「城の山古墳」の調査内容を踏まえた考察を示していただきました。

福永講師

両講師の講演に続き、新潟県、佐渡市の文化財の専門職員も参加したパネルディスカッションを行い、それぞれの地域でぜひ見ていただきたい文化財や、新潟の地理的特徴から西の文化、北の文化の接点であったことなどについて、講演の内容をさらに掘り下げて議論しました。また、縄文時代の糸魚川(新潟県南部)でのヒスイ産出・加工の話題から、大阪・関西万博での巨大ヒスイの展示についても紹介があり、来場者の関心を引いていました。

会場の様子

会場では、新潟・佐渡の観光案内に加え、先に世界遺産登録された北海道・北東北の縄文遺跡群や地元大阪の百舌鳥・古市古墳群のパンフレットなどの配布も行い、多くの方から手に取っていただきました。強い寒波による降雪があった中、多くの方々からご来場いただき、誠にありがとうございました。