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歴史作家・河合敦氏の講演「日本史を動かした佐渡金銀山~その知られざる採掘・生活・文化~」を開催しました。

令和4年2月13日(日)、新潟市中央区の新潟市民プラザにて佐渡金銀山世界遺産登録推進講演会を開催し、約250名(会場参加:約80名、オンライン参加:約170名)の方々からご参加いただきました。

<歴史作家 河合敦氏 略歴>

1965年、東京都町田市に生まれる。青山学院大学文学部史学科卒業。
早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(日本史専攻)。都立紅葉川高等学校、都立白鷗高等学校、文教大学付属高等学校などをへて現在、多摩大学客員教授。早稲田大学で非常勤講師も務める。

主な著書

『早わかり日本史』(日本実業出版社)、『殿様は「明治」をどう生きたのか』(扶桑社文庫)、『逆転した日本史』(扶桑社新書)、『渋沢栄一と岩崎弥太郎』(幻冬舎新書)、『日本史は逆から学べ!』(光文社 知恵の森文庫)、『最強の教訓!日本史』(PHP文庫)、『関所で読み解く日本史』(KAWADE夢新書)など多数

出演番組等

「歴史探偵」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「日本史の新常識」(BSフジ)、「にっぽん!歴史鑑定」(BS-TBS)、「ごごカフェ」(NHKラジオ)などテレビやラジオ出演多数
「ぬけまいる」、「大富豪同心」などNHK時代劇の時代考証も多く手がける。

【講演会の開催概要】

開会に当たり、花角知事は、「佐渡島(さど)の金山」がユネスコへ推薦されたことについて、「昨年暮れに文化審議会世界文化遺産部会からいただいた推薦候補という答申に続く大きな前進であり、ようやく『佐渡島の金山』の世界遺産登録に向けて、スタートラインに立つことができた」とした上で「ICOMOS(イコモス、ユネスコの諮問機関)による調査がこの秋にも行われる予定であり、来年には、ユネスコ世界遺産委員会で審議が行われる。登録の実現に向けて、地元佐渡市や国としっかり連携しながら取り組んでまいりたい」と挨拶しました。

花角知事 花角知事

 

また、「佐渡金銀山」世界遺産登録推進議員連盟の会長である水落敏栄参議院議員から「新潟県の宝であり、日本の宝である佐渡金銀山を世界に誇る遺産とすべく、世界遺産登録に向け、私どもも全力を挙げて頑張りたい」などのビデオメッセージをいただきました。

水落議員 水落参議院議員

講演では、講師の河合敦氏が、江戸時代の時代背景に触れながら、佐渡金銀山における採掘・精錬・小判鋳造の一連の過程をわかりやすく説明されるとともに、佐渡奉行を務めた荻原重秀の功績等について解説されました。

最後は、佐渡金銀山が江戸時代を通じて世界で類を見ない規模で、高度な金生産体制を長期にわたり継続させ、17世紀には世界最大級の金を産出したこと等から、「世界遺産としてふさわしい場所だということを皆さんに知っていただければと思う」と講演を締めくくりました。

河合敦氏 河合敦氏 河合敦氏

閉会に当たり、佐渡市の渡辺市長は「講演から佐渡金銀山の新たな魅力をつかんでいただいて、世界遺産登録に向けて一緒にチャレンジしていくことをお願いしたい」とし、「国、県、市、そして市民の皆様にもお願い申し上げて、『佐渡島の金山』の価値を日本、世界に発信しなければいけない」と語りました。

渡辺市長 渡辺市長