12月20日(日)に、上越市「春日謙信交流館」において第3回目の県内巡回講演会を開催しました。
今回は、公益財団法人大阪府文化財センターの坂井秀弥理事長を招き、「佐渡金銀山遺跡と世界遺産の現在-近年の文化財政策と地域振興-」と題して、ご講演いただきました。
坂井理事長は、新潟県教育委員会や文化庁で文化財行政に携わられた後、奈良大学で教鞭をとられました。現在も、考古学の観点から、文化財保護や地域づくりに関する研究を続けられています。
坂井理事長は、世界遺産の制度や考え方の変遷をわかりやすく解説されるとともに、「文化財保護には行政・専門家・市民の三者が三位一体で取り組むことが大事」「地域社会に生きる文化財をどのように活用し守っていくかには、市民の力が最も大きい」と説明されました。
当日は32名の方々が聴講され、参加者からは「まちづくりの起爆剤としての文化財のあり方を再認識した」「佐渡金銀山は世界的にも十分価値があり、改めて自信や誇りをもって発信できるものと確信した」などの感想が寄せられました。
坂井理事長の講演概要は以下からご覧いただけます。
※都合により、当日使用したスライドを一部編集しています。